The Foundation for Community Dance
The Foundation for Community Danceはコミュニティダンスのための独立行政法人である。1986年
にダンスアーティストによって設立され、“コミュニティダンス”を普及させるための中心的役割を果たしている。
様々なレベルの視点から、コミュニティダンスに対する周囲の興味関心を高めるよう努め、またそのために実際に活動も進め、より円滑なダンスと地域社会の協調関係を築いていくことを考えている。
ネットワークメンバーには以下のような人々がいる。ダンサー、推進者、アーティスト、ダンスの先生/コレオグラファー、ダンスメイカー/ダンスカンパニー、オーガニゼーション、エージェンシー、会場/専門学校、大学、トレーニング施設/出版社、地元の同局、などである。
The Foundation for Community Dance の活動について
The Foundation for Community Danceはアーティストやエージェンシー、カンパニーのように、ダンス
に直接的に関わる人々はもちろんのこと、教育の現場や保健医療の専門家など、普段はダンスに接する機会のない人々に対しても、コミュニティダンスに関する情報を提供・発行し、コミュニティダンスの活動の質を、ある専門的なレベルまで高めるためのプログラムを進めている。全国規模・地域規模でコミュニティダンスの企画のリーダー的立場をとり、地域的・全国的・国際的に様々なコミュニティダンス企画を支援していく。
また、イベント・会議・セミナー・アドバイスサービス・そして2つの定期的な雑誌(Network News, animated)を発行して、最新情報を提供、ダンスやアーツの現在の課題について討論、対話も設けている。
情報流通に関する活動
1)Network News
コミュニティダンス関連の専門的で高レベルな情報、ファンデーション、求人の情報、などのあらゆる情報が載っている月刊誌を発行。
2)Information Services
コミュニティダンスについてのあらゆる情報を一般に公開。
メンバーにはオンラインでより充実した情報が送られる。
3)Community Dance Directory Online
イギリス国内のコミュニティダンス専門アーティストのオンラインリスト。
国内で唯一の整理されたリストである。
4)Arts Explorer
ファンデーション・フォー・コミュニティダンスと他のアート関連組織とのコラボレーション企画についてのサーチエンジンを開設。
5)Community Dance Jobs e-news
コミュニティダンスに関わるアーティスト向けの求人情報速報ページ。またアーティスト以外への
コミュニティダンス関連の求人情報も紹介する。
6)Public Liability Insurance Scheme
個人でコミュニティダンスの企画を行う場合に、最低保険額500万ポンドが保証されるシステム。
より一層質の高いコミュニティダンスへと発展させるための活動
1)Animated
今日イギリスで実際に行われているコミュニティダンスや、今後の発展のため挙げられるトピックやエッセイな
どが掲載されている、四ヶ月に一回発行される雑誌。コミュニティダンスを巡る、開かれた議論の場としての役割を担っている。
2)Developing Professional Standards
コミュニティダンスを実際に行うにおいて、必要となる道徳面や安全性、また法律的な面に関して、専門的な知識を学ぶ場を提供している。
3)workindance.com [plus logo from WID site – which Kate has!]
ナショナルダンスエージェンシーのdanceUKやthe placeと協力し、ダンスが産業として発展していくための方法やサポート情報を提供するために立ち上げられた専門的なwebサイト。
4)POTENTIAL
今後のコミュニティダンスの可能性、特に障害を持つ人々のためのプログラムを広めて行くための活動。広報活動やショーケース、出版物の調査を行う。障害を持つ人々対象のプログラムを企画する人のために、専門的な知識・技術を指導することも行っている。
5)DIVERSE
南アジアや黒人のためのコミュニティダンス活動を支援するなど、コミュニティダンスをより文化的に多様化していくためのプロジェクトを行う。
6)CONNECT
コミュニティダンスを全国的にまた国際的に広めていくための活動。具体的には National Community Dance Forum in 2004やInternational Community Dance Forum in 2005、Edge of Creativity -dance and young people(2000)、Dancing Differently? – dance and disabled people(2002)などのダンスの専門家による集会やイベントを開いている。
7)Dancing Nation
Rosemary Lee and Peter Anderson による、“Four People, four stories,four communities”などのダンス映像の提供。
8)Network Development
コミュニティダンスに専門的に従事している人々が集い、その都度必要と思われることを互いに話し合うための場を設ける。またメンバーによる定期的な話し合いの場も設けている。
イギリス・コミュニティダンスの現状視察 報告書
2007年6月24日〜30日
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98年から3年間の準備期間を経て、01年京都にて設立。全国のコンテンポラリーダンスの環境整備と、ダンスの持っている力を社会の中で活かし、子供から高齢者まで日常生活の中でダンスに触れる機会を創ることを目的に活動する。2008年「DANCE LIFE FESTIVAL」を皮切りに、日本におけるコミュニティダンスの普及事業を本格的に開始。学校や地域、福祉分野へのアーティスト派遣コーディネートを全国にて行う。ほかに、「コンテンポラリーダンス新進振付家育成事業」「三陸国際芸術祭」などの事業やコンテンポラリーダンスの統括団体としての活動、講演や執筆など、ダンスと社会をつなぐ様々な活動を行っている。2006 年国際交流基金地球市民賞、2015 年京都市芸術振興賞、2018 年京都はぐくみ憲章はぐくみアクション賞(こちかぜキッズダンス)、2020 年サントリー文化財団地域文化賞(三陸国際芸術祭)、令和4年度文化庁長官表彰。
2014年7月22日