森下真樹
もりしたまき
Maki MORISHITA
撮影:安藤幸代(©混浴温泉世界2009)
振付家/ダンサー
幼少の頃から転勤族に育つ。3つの小学校を渡り歩き、早く友達をゲットするためにいろいろな遊びを開発。その頃の遊びがダンスのルーツ。高校創作ダンス部、大学モダンダンス部を経て、卒業後、生命保険会社にOLしながら「Study of Live works 発条ト」「伊藤キム+輝く未来」「まことクラヴ」等のカンパニーでダンサーとして活動。海外ツアーのチャンスが増え、有休とれなくなりついに退職。辞めたからにはと、2003年ソロ活動開始。以降10か国30都市以上でソロ作品を上演。近年ではダンサーとして黒沢美香(『駈ける女』)、笠井叡(『今晩は荒れ模様』)、インバル・ピント&アブシャロム・ポラック(『100万回生きたねこ』)振付作品に出演。また、劇作家・長塚圭史演出作品(『11ぴきのネコ』)の振付や、yanokami(矢野顕子 レイ・ハラカミ)ライブにゲスト出演、漫画家・しりあがり寿や、作家・大宮エリーなど様々な分野のアーティストとコラボレーションをし活動の場を広げる。また「100人100様」をモットーに全国各地にて幅広い世代へ向けたワークショップも盛んに行う。地域に滞在し、その土地や人の個性を生かした作品づくりを得意とする。地域の特徴などをひろいあげて「うずうず音頭」をつくる活動も展開中。
2013年、現代美術家・束芋との協働作品『錆からでた実』を青山円形劇場にて発表。以降も新しい可能性を探り続け、2016年には束芋ディレクションVer.である映像芝居『錆からでた実』を東京芸術劇場にて発表、今後も海外上演などの展開を目指す。同年、女優・満島ひかり✕音楽家・玉井夕海✕森下真樹のパフォーマンスを京都の清水寺にて上演。
周囲を一気に巻き込み、独特な「間」からくる予測不可能、奇想天外な動きで展開されるユニークでパワフルなワールドが特徴。ダンスは人と繋がるための道具、また、あそび道具であり、振付はダンサーのスイッチを探す作業であると捉え、ジャンルを横断するような活動を目指す。
2004年横浜ダンスコレクションソロ・デュオ< Compétition >にて(公財)横浜市芸術文化振興財団賞受賞、2005年東京コンペ#2にて優秀賞受賞、2014年第8回日本ダンスフォーラム賞受賞。2015年度より(公財)セゾン文化財団シニア・フェロー。(公財)地域創造公共ホール現代ダンス活性化事業支援登録アーティスト。