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ンスは言葉や道具を使わずに、自分自身の身体を使って表現し、他者とコミュニケーションするという、他の芸術にはない特徴を持っています。“創造力”“表現力”“コミュニケーション力”、これらがダンスを形創るための大きな力です。これらの力は同時に、人間が生きていく上で不可欠な“生命力”である、とも言えます。現在の日本社会を考えると、これらの力が弱まっているのではないかと感じています。今こそこれらの力を育てていくことが必要だと思います。
 
国ではそのダンスの持っている力に注目し、舞台芸術としてのダンスと並行して、地域で子どもから高齢者、障がいを持つ人たち、少年院などの更生施設など、全ての人たちがダンスに触れられる機会を創り、さまざまな分野でダンスが活用されています。その活動を総称して”コミュニティダンス”と呼んでいます。
 
コミュニティダンスとは、ダンスアーティストと一般の人々が一緒に創造的な活動を行うことです。誰もが踊ることを楽しみ、自己をクリエイティブに表現する方法を体験することにより、表現や価値観の多様性を知り、身体的にも精神的にも活力のある生活を育みます。また、誰もがダンスに触れ、参加できるような環境が作られることで、コミュニティが活性化され、芸術形態としてのダンスの質もより向上し、新たな雇用も生み出されていきます。
 
本各地でも、学校や公共ホール、文化財団、アートNPO、アーティストなどが中心となり、このような活動が増えてきています。
本サイトは、日本でコミュニティダンスを推進していくために、日本全国でどのようなコミュニティダンスの活動が行われているかを紹介するためのサイトです。是非皆様の活動や情報を書き込んでください。同時にコミュニティダンスに関する海外の事例や資料の紹介も行っていきます。皆様のご協力をよろしくお願いします。

NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
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“ 社会とダンスをつなぐネットワーク”を目指して、JCDNを立ち上げ1998年の準備室からすでに10年がたちました。まず、1)コンテンポラリーダンスの認知度を全国的に高めることと、2)日本各地にダンスアーティストが育つための仕組みをつくること、3)ダンスの持っている力・可能性を社会に知ってもらうこと、この三本柱を中心に活動を行ってきました。

文化庁の支援を受けて、「JCDNダンスファイル」を作成し、どこにどのようなダンスアーティストがいるのか、どこにどのようなダンスの主催者、制作者、評論家がいるのかを、明らかにしたことによりコンテンポラリーダンスの認知度は10年前に比べると全国に高まってきました。同じく文化庁の支援を受けて、並行して行ってきた「踊りに行くぜ!!」により、全国でコンテンポラリーダンスを始めるアーティストが生まれ、育ち、10年前には考えられなかった日本全国でのコンテンポラリーダンスの公演及びツアーが実現できるようになり、アーティスト間、アーティストと各地の主催者間のネットワークが生まれ、全国の観客に新しいダンス作品を届けることができるようになってきました。
 
もうひとつの“ダンスの持っている力―創造力・コミュニケーション力・表現力―を社会に知ってもらうために、学校や福祉施設などでダンスのワークショップを数多くコーディネートしてきました。各地の学校や施設で実際にワークショップを行うと、先生方や施設のスタッフの方々にダンスの持っている価値に気づいていただき、このようなワークショップが今後も必要だと言われます。しかしジレンマとして、こちらから話を持ちかけると実現するのですが、先方から改めて話をいただくなど継続的なプログラムになっていかないということを、ここ数年感じ、どうしたらよいのだろうかと悩んでいました。

そのころにたまたまブリティッシュカウンシルの招聘で英国を訪れる機会がありました。そこで“コミュニティダンス”という活動を知りました。ダンスが、貧富の差、年齢、人種、性別、居住地、障害の有無を問わずあらゆる人の、あらゆる人生の局面において、暮らしを向上させる手助けをしていること、アーティストが積極的に参加していること。そして政府が非常に積極的にサポートし、全国に10ヶ所国立のナショナルダンスエージェンシーが置かれ、あらゆる地域の人たちがダンス触れられるための活動を行っていること。コミュニティダンス財団という、コミュニティダンスに特化した財団があり、英国においてはすでに大きなシステムが形成されていること。年間75000件の地域におけるダンスの活動が行われ、3歳から93歳まで480万人の人たちがその活動に参加している(コミュニティダンス財団2001年度調査)こと、などを知りました。
 
その後ブリティッシュカウンシルのサポートを受けて2回英国に調査に伺い、多くの関係者に出会うとともに、どのようにコミュニティダンスが発展してきたのかを知りました。コミュニティダンスのムーブメントが始まって約30年、初めは子どもや障害者そして地域においてコミュニケーションや想像力を育むためにダンスが有効であると広がってきたが、現在では、若者の更生施設や学校に行けなくなった子どもたちのためや健康、肥満防止など、現在起きている社会的課題に対してもダンスが有効であるという調査結果が出され、社会の中の重要な要素としてダンスが活かされているとのこと。
 
同時にアーティストにとっても、コミュニティにおける活動が、作品創作のきっかけとなるケースが多く生まれてきて、ほとんどの英国のアーティストは、創作活動とコミュニティでの活動を両立させて行っています。そしてアーティストにとっては、コミュニティでの活動が大きな生活のための収入源になっています。かつアーツカウンシルなどが、バレエ団やダンスカンパニーの公演活動に助成する場合、その助成の条件として、公演以外に必ず地域における活動を行うことが義務付けられていると聞きました。
 
残念ながら、日本においては舞台芸術としてのダンスと、学校とか障害者施設などで行われるダンスの活動は、大きく分けられています。そして地域においても他のセクションとの継続的な連携が、縦割り行政と予算的な問題で、難しいのが現実です。しかし現代の社会を見ていると、あきらかにコミュニケーション力が低下し、かつ想像力そして創造力がないために、悲惨な事件の繰り返しです。その解決策を誰も提案できていないのが現実ではないでしょうか。今こそ芸術文化の持っている力、ダンスの持っている力ーを社会にもっともっと活かす必要があるのではないでしょうか。
 
一方、近年の経済不況の中、各地の公共ホール、文化財団の予算が驚くほど減らされています。軒並み前年比30−50%カットという話を聞きます。これまでダンスの公演の主催を続けてきたところも、来年は本当に難しいという話ばかりです。このままいくとどうなるのでしょうか。ダンスの公演の主催者がなくなってくるということは、日本においてダンス芸術が育っていかない危機感を持っています。芸術活動で生活することが難しいアーティストでも、公演をなんとか行うことで、創作活動を続けてきていますが、この不況はその公演活動さえも難しくしていきます。
 
そこでJCDNとしては、これからも日本のコンテンポラリーダンスを発展させていくために、ダンスアーティストの創作活動と地域での活動を両立できる方法を模索したいとい考えています。そのためには、地域における活動を継続的に行えるためのシステムを作っていきたいと考えています。
 
そのため、英国で非常に成果をあげているこのコミュニティダンスという取り組みが、日本が現在抱える課題解決へのひとつの方法だと考え、日本への紹介・普及・確立をめざしたフェスティバル「ダンス・ライフ・フェスティバル2008−ダンスが日本を救う!?−日本におけるコミュニティダンスの確立に向けて」を全国7箇所で開催しました。
 
オープニングシンポジウムを8 月に東京と京都で催した際に、日本でも独自に活動している団体、個人、アーティストが実はすでに相当数あるのではないかと思い始め、実際に日本全国でどのくらいの実践があるのか調査し顕在化する必要性を感じました。お互いの存在を知り、情報や経験を共有することで、コミュニティダンスがさらに大きなうねりとなり、大きな効果を上げるステップとなるだろうと考えています。
 
皆様一緒にこのムーブメントを創っていきましょう。是非まずはじめにご自分の活動の紹介を、本サイトにお願いします。またこんな情報を入れたら、とか、こうしたらよいのにというアイデアなどどんどん送ってください。JCDNだけでは全てを行うことは無理なので、情報やアイデアを共有しながら、進めていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。
 

2009年7月1日

NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)

代表 佐東範一
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